柚子の種の使い方、利用方法

柚子の種、どうしていますか?
皮は刻んで使ったり果汁は絞ったり。
でも残った種は、捨ててしまっていませんか?
実は柚子は種も活用できるんです!
今回は食べる以外での柚子の種の使い方をご紹介します♪
柚子の種の使い方、手作り化粧水!
柚子の種で化粧水が作れるんです!ご存知でしたか?
柚子の種を触ってもらうとわかるのですが、種の周りはちょっとぬるっとしています。
あれはペクチンというものなんですが、そのペクチンを利用してより保湿成分のある化粧水が作れてしまうんですね~乾燥する冬場にはもってこい!です。

ペクチンは食物繊維の一種で、食品をゼリー状に固めるために使われることが多いです。ジャムの成分表示ではよく見かけますね。またペクチンは保湿性が高く、コラーゲンの組織を束ねる働きもあるのでハリのある肌作りの手助けになります。
食べても良し、お肌につけても良し。
更に薬効もあって、柚子の種の化粧水を火傷や虫刺されのあとに塗るとだんだん傷が薄まってキレイになったり、夏の日焼けした肌につけると火照りが引いたり、またシミが薄くなるという効果もあります。
アルコールを使って作るので腐りにくく、冷暗所で保存できます。更に冷蔵庫で保存すれば1年くらい持ちます。
これなら夏に虫に刺されても使えるので一安心ですね^^
そんな便利な柚子の種化粧水。どうやって作るの?
ということで、わかりやすい作り方動画をお借りしてきました。
使うアルコールは焼酎やスピリッツなどアルコール度数の高いものを使いますが、日本酒の方が美肌効果のあるアミノ酸やフルーツ酸などの成分が含まれているので個人的には日本酒の純米酒で作るほうがおすすめです♪
ただしアルコール度数が高い方が保存性も高まります。
また保存容器はビン以外にプラスチック製の容器も使えます。それまで使っていた化粧水の容器に入れてもOK。
ですがビンの方が気密性が高いので保存性が良かったり劣化しにくかったりします。また動画内で使用されている茶色いビンを使えば日光による変質も防げますが、日の当たらないところで使えば透明なビンでも問題ないです。
大きめの容器で一度にたくさん作る場合は、ペクチンが固まってゼリー状になったら小分けにして冷蔵庫に保存して使っていくと使いやすくて便利です。
一度に作ってしまう方が作業としては簡単ですが、やっぱり日が経つほど劣化していくので可能なら作り置きはせずに少量ずつ、1ヶ月分くらいずつ作った方が良いですね。
アルコールを使っているとは言え腐敗の心配もあるので種をこして容器を入れ替えると尚良し◎
取り出した種はもう1回アルコールを注いで化粧水が作れますよ♪ケチらずたっぷり使えるのが嬉しいですね。
体質によっては柚子の刺激が強くて肌に合わない場合があるので、柚子の化粧品をはじめて使う場合は特にパッチテストをしてから使うと安心です。
柚子に含まれているリモネンという香り成分が肌を刺激してピリピリしたり赤くなったり、痒くなったりすることがあります。自分には問題ないかどうかわからないときは最初は半分量など少なめで作ってみると良いですね。
▼保存瓶は劣化を防ぐ茶色い遮光瓶がおすすめです
柚子の種の使い道、栽培する
柚子の種、種ですから育てることも勿論できます。
そんな場所ないよ!という人でも大丈夫。無理して大きな木にまで育てる必要はないですし、それに実が成るまで育てるには15年ほどかかります。
桃栗3年、柿8年、ゆずの大馬鹿18年、なんて言葉もあるんですよ^^
でも実は成らなくてもその前に柚子の葉や花を活用することも出来ます。

△柚子の葉
小さな鉢に種を植えて、生えてきた双葉をハーブのように料理に添えたりお茶にしたりして使うことも出来るので本格的に育てなくても試しに数粒、ぜひ植えてみてください。
手順は至って簡単。
・小さめの鉢に土を入て、1cmくらいの深さに種を埋めます
・水やりは、鉢土の表面が白く乾いたなと思ったら鉢底から流れ出るくらいたっぷり与えます
夏場で乾燥が早い時は1日に2回やっても良いですし、逆に冬場は乾いてから数日後に水を与えても大丈夫です。
・柚子は日光が好きなので日当たりの良い場所に置いてください
葉の色艶や花付きが良くなります
実から取った種はよく水で洗ってから植えます。
柚子の種に付いているぬるぬる、ペクチンは乾燥を防いだり発芽を抑制する物質を含んでるのでこれを落とさずに植えると発芽が遅くなってしまいます。
植える前に種を水に浸けておいて水を吸わせたり逆に乾燥させたりなどとも言われますが、洗ってそのまま植えてしまっても大丈夫です。
小さくて薄っぺらい種よりもよく太った種を選んだ方が元気に育ちやすいです。
柚子1個から20粒くらい種が取れるので良さそうなものをピックアップして、残りは食べたり化粧水に使ったりと使い分ければ良いですね^^
柚子は柑橘系では特に耐寒性が強いので寒い地域、秋田県や岩手県でも育てられます。
南は宮崎県まで、特に四国の高知なんかは柚子の産地として有名ですよね。
はじめは本格的に育てるつもりはなかったけど気が変わって実るまで育てたい!と思った場合でも、日本なら殆どの地域で柚子を育てられるので腰を据えて育ててみるのも良いかもしれません♪
柚子の種の保存方法
柚子の種は冷凍保存が出来ます。
ラップにくるんだら保存袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
たとえば、柚子の種化粧水を作りたいんだけど今は余裕がなくて後日作りたいという時や、小分けにしておいてその都度使いたいという時には冷凍保存しておけばOK。
種周りのペクチンは冷凍してもなくならず、解凍すれば元通りぬるぬるは健在です。
また乾燥させて保存することも可能です。
柚子を切ったら種を取り出して、ぬめりがおちてしまうので洗わずに、ザルなどに広げて風通しの良い場所で乾燥させます。
保存する時はとりあえずぬめりは落とさずに置けば、場合によっては洗えば良いので勝手が良いですね。
乾燥させたものは、乾いているように見えてもカビが発生することがあるので密封容器に保存したり乾燥剤を入れるなどして、早めに使うようにしましょう。

柚子の種の使い道 まとめ
柚子の種は食べる以外にも、美肌に役立てたり、育てても楽しいです。
また種は乾燥させたり冷凍保存もできるのですぐに作業に取りかかれない時でも安心です。
今年はぜひ、捨てずに種もまるごと使って柚子を堪能してみてください♪
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