オシャレな飲み物やカクテルなんかに添えられてくるシナモンスティック。
数回かき混ぜて使ったあとは?え、まだまだ全然使えそうなのに捨てちゃうの!?
お店のを持って帰るのは気が引けますが、自宅ならそんなことは気にならない。気にならないんだけど、一度使ったシナモンスティックってまた使うことは出来ないのか?ちょっと浸しただけで捨ててしまうのはやっぱりどうにも勿体ない…
ということで、シナモンスティックの使いまわしについて今回はご紹介します。結果的に5パターンの使い方をしてみました今回の実験、最終的にはどうなったのか!?
▼実験内容
①コーヒーに浸して乾かす
②ココアに浸して乾かす
③水洗いして乾かす
④お湯に浸して乾かす
⑤料理に使ってお湯で洗って乾かす
シナモンスティックは何回使える?
シナモンスティックは一度しか使えないのか?何度も繰り返し使えるのか?
結論から言うと、シナモンスティックは繰り返し使うことが出来ます!
そもそもシナモンスティックとは何なのか?と言うと、「セイロンシナモン」や「カシア」などの木の樹皮を薄く剥いで乾燥させて巻いたものです。そう、木の皮なんですね。
木の皮を乾かしたもの、なので、濡れたら乾かしてまた使うことが出来ます!
↑こんな風にコーヒーや紅茶などちょっと飲み物に浸して使った程度なら洗って乾かして再度使うことが可能。
でもたとえば、ホットワインを作るのに一晩浸しておいたとか豚の角煮を作る時に一緒に煮こんでいた、というようなガッツリ食材の味が染み込んでしまっているシナモンスティックは再利用はしない方が良いです。
豚肉の旨味と脂を纏ったシナモンスティックで紅茶をくるくるするのは私は抵抗ありますね…^^;
食材の成分が樹皮に染みているので水で洗ったくらいで完全に取り除くのは難しいし、取り除こうとしてたとえば一晩水に浸けて置いたりしたらシナモンの風味も飛んでそれこそただの木の皮の棒になるし、布巾みたいに漂白剤に浸ける訳にもいかないし。
それに液体に長く浸したり長時間加熱するとそれでシナモンの風味も大分飛んでしまいますしね。
じゃぁコーヒーや紅茶にちょっと浸すくらいに使ったシナモンスティックだったら、ちゃんと乾かせば何十回でもずっと使える?
シナモンスティックを使うのは、あの独特の甘い香りを移す為だったり肉や魚の臭み消しが目的ですよね。ということはシナモンの成分が残っていないとその役割は果たせないということ。
たとえ飲み物にちょっと使っただけであっても、酸素に触れている時点でシナモンの風味は飛んでいっているし液体に浸して成分も抽出しているので、いつかシナモンの香りはなくなります。
その「いつか」は使い方や保存状態に依るしシナモンスティックそのものの品質にも依るので「シナモンスティックは〇〇回使えます!」とはっきり言えないです。つまりは自分がシナモンの香りがしなくなったなと感じるまで何回使ってもOK◎
ちょっとオシャレに見えるというカタチがあれば良いのならもう香りが全然なくなってしまっていてもそれはそれでまた良しで。
という訳で、シナモンスティックに決められた使用回数はないです。洗って乾かせばまだ使えそうならぜひ、捨ててしまわずに再利用してもらえたらなと思います^^
シナモンスティックの乾かし方は?
洗って乾かせばまた使えるといっても、衛生面で不安になる人もいますよね。シナモンスティックの、樹皮が丸まっている内側はやっぱり乾きにくくてカビが生える可能性もあるので、しっかり中まで乾かす必要があります。
と、言われても、どうやって乾かすのが良い方法なのだろうか?と私も思いまして。
洗濯ばさみとか紐でくくって吊るす?風通しは必要だろうけどむき出しだと風味が飛ぶな…など気になることはあるのですが、とりあえずこうやってみました。
お皿にペタッとつけずに浮かせられるようにして置きました。箸置きもサイズ感が丁度良さそう◎
ちなみにシナモンスティックの上下?を↓この向きで置くのとどっちが乾きやすいでしょうかね?
くるくる巻いてる部分が上の方の方が空気の流れに触れやすくなってより早く乾きそうな気がしたのでくるくるを上側に置いて乾かしてみたのですが。シナモンスティックくらいのサイズじゃ大差ないかな。?
1回使用した翌日のシナモンスティック
さて翌日。コーヒーに浸して1回使ったシナモンスティックはどんな具合になったか?
コーヒーに浸した後は濡れてこんな↓状態だったのですが
乾いて、
ちょっとコーヒーに浸したくらいじゃ色は残らないみたいですね。
いや、樹皮の色と一体化したか?赤ワインだったらもっと黒っぽくなってたかも。
コーヒーの香りが染み込んでいることもありませんでした。
ではこの1度使ったシナモンスティックで今度はココアを混ぜ混ぜしてみます◎
今回は前回よりも広範囲を浸してみました。
ココアの方がコーヒーより油分があるので、さて乾くとどうなるか?!
2回使用した翌日のシナモンスティック
1回目はコーヒーに、2回目はココアに使ったシナモンスティック。
さて乾かしたらどうなりましたかと言うと、翌日の様子はこんな。
なんとなく…ちょっと色が残っているような?でも言われなければ全然わからない感じ。
で、ニオイをかいでみましたら。
なんか酸っぱい!!
ココアの酸味が残ってしまった模様。
そしてここで気付いたのが、洗うの忘れてた!ということ^^;
という訳で、洗いました!!笑
水で10秒くらい軽くこすりながら洗ってみました。匂いを嗅いでみると、酸っぱいニオイは消えてほんの少しシナモンの甘い香りは残っています。
さてこのシナモンスティックを乾かすとどうなるか!?
水洗いしたシナモンスティック
①コーヒーに使って乾燥→②ココアに使って乾燥→③水洗いして乾燥
と使ってきたシナモンスティック。
さて1日放置して乾燥させたらどんな状態になったかと言うと
うん、見た目には何も変化はないですね。カビてる様子もありません。
問題はニオイ。
嗅いでみると、酸っぱい香りが健在!!^^。
なんて表現したら良いか難しいのですが…
さてどうしようかな…と考え、お湯に浸してシナモンウォーターならぬシナモン湯にしてみよう!との考えに至りました。
・ここまで濡らし&乾燥を繰り返したシナモンスティックをお湯に浸けたらシナモンの香りはどれくらいお湯に移るのか?
・酸っぱいニオイはお湯によって洗い流されるのか?
両方確認するために、いざ!
シナモンスティックをお湯に浸してシナモン白湯に。
ではシナモンスティックをお湯に投入。
1分くらい浸した後10回ほどぐるぐるかき回して取り出しました。
シナモン白湯の完成!
お湯に少し色が付いてスティックの端っこの屑がお湯の中にこぼれました。シナモンの香りもほんのりお湯に移っています。お湯から酸っぱいニオイはしない!
そしてシナモンスティック自体のニオイは?と言うと、シナモンスティック自体からも酢いっぱいニオイはしません!が、良く嗅ぐシナモンの甘い香りともまた違う…何といえば良いのか…より樹皮感が増した?「木」の存在感が強まった感じ!?です。^^;ムズカシイ
そして、水に浸けた時には感じなかったのですがお湯に浸したらシナモンの巻き具合が緩まって広がりました!
お湯で繊維がほぐされた??
ではこのまままた1日置いて乾燥させてみます。
乾燥して縮むかな?いや広がったこのまま乾く予想…!
お湯に浸けたシナモンスティックが乾燥すると
さてここまで①コーヒーに浸す②ココアに浸す③水洗い④お湯に浸すと経てきたシナモンスティック。
お湯に浸けたら若干樹皮の巻き具合が広がった訳ですが、翌日乾いてどんな風になったか!?
予想通り、乾燥しても隙間が縮まることはなく広がったままで乾きました。写真じゃ変わってないように見えると思いますが手に持ってみると広がったなという感覚がわかります。
そして酸っぱいニオイは!?嗅いでみると、
…健在だったw
いや~頑固ですね。
でもシナモン白湯飲んでお腹壊したとかにもなってないので、頑張って感じる程度の酸っぱい香りなら問題はないかなと自分では思っています。
このニオイ絶対どっかで嗅いだことあるんだけど何だったっけ~!?とずっと悶々としていて、ハッとしました!そう、子供の頃に食べたオレンジ味のチューインガム!
これこれ!!
この4個入りのやつを駄菓子屋で買って食べてた!
シナモンスティックを噛むと薬みたいな味がするんですが、風邪の粉薬とオレンジ風味のお菓子の香料って非常に似てるものがあると思うので、そう、まさにそんな感じです。
あ~すっきりした。笑
で、ここでまたコーヒーとかココアを混ぜるのに使っても良いのですが、そろそろこのシナモンスティック限界にも思えるな~と言うことでとどめを刺すべく、料理に使います!
シナモンスティックはソースに使って、里芋と豚肉を炒めてみました♪
■調理の詳細については別途こちらで
調理に使ったシナモンスティックは油でギラギラに。
液体調味料を色々使っているし調理油や肉の脂も染みているシナモンスティック。
染みた成分を落とすにはどうしたら良いかしら?
→煮沸してみよう!
お湯の中に入れると肉の脂とかが浮いて出てきます。茹でているとシナモンとスターアニスと美味しそうなにおいが。
お湯を入れ替えて再度沸々させます。3分くらい。
今度は随分と、脂を纏った甘くて重いニオイはなくなりスッキリしたニオイになって、シナモンの樹皮の茶色も染み出てきているのが確認出来ました。
わ~茹でて更に広がりましたね~
ニオイを嗅いでみると、シナモンの甘さと、芋煮の甘い香りも致します。
ではまたこれを1日放置して乾燥させてみます!
調理後、煮沸したシナモンスティックはこうなる
さて翌日、シナモンスティックはこうなりました。
案の定 広がったままで乾燥しましたね。でも見た感じは普通のシナモンスティック。ではニオイは?
シナモンの香りもするけど、それとは違う調味料的な甘い香りがする…
もうこれ以上コーヒーとかに使うつもりはないので、スティックの巻きももう結構開いてるしそこから広げてみよう!と。
いとも簡単にバラバラっと解れました。そして巻きの真ん中部分がまだ湿気っていました!完全に乾いてはなかった!&↑写真を見てもらうとテカテカ光ってますよね?そう中心部分は油が落ち切っていませんでした!
やっぱ中心部分は浸した成分を落とし切るのは結構難しそうですね。あと5回くらい煮沸してたら落ちたかな?
で、折角なのでこのバラバラの状態で3時間くらい放置してみました。したらば…
ふむ。乾きましたね。でも触ってみると、油っぽさが指に付きます。油、健在。
ニオイをかいでみると、中を割ったからかシナモンの良い香りはより感じられるようになった気がします。が、プラス爽やかな香りも…多分料理に使った八角のにおいが染みてますね。でもこれまでの酸っぱいにおいは消えていました!かき消されたかな?
シナモンの香りは虫よけにもなってクローゼットに入れたりする使い方もあると見かけたのですが、油の甘いニオイもあるから逆に虫が寄ってくるかもしれないし、バラバラになってて使い勝手も悪いので(粘れば出汁袋とかネットに入れて煮込み料理に使えないこともないけれども。)今回の実験はこれにて終了と致します!
シナモンスティックを使いまわしてみた まとめ
という訳で予想外に長くなってしまったのですが><;
今回試してみました手順は次の通りです。
①コーヒーに浸して乾かす
②ココアに浸して乾かす
③水洗いして乾かす
④お湯に浸して乾かす
⑤料理に使ってお湯で洗って乾かす
⑥ほぐしてバラけさせて乾かす
合計で6回、何かしらで濡らした訳ですがシナモンの香りはずっと残っていました。酸っぱいニオイの原因はココアだと思っています^^;飲み物そのままではなく洗ってから乾かしていればあの余計なニオイはしなかった可能性は高いのかなと…なので何回か飲み物に使う場合は都度洗った方が良いですね。きっと。
でも賞味期限が2年以上切れてる(笑)シナモンスティックにしてはよくやってくれたと思います!最後までちゃんとシナモンしていた。
ただ中心部の乾燥具合に関しては不安な面もあるなと思いました。今回の乾燥方法はいずれも、お皿に密着しないように置いて風通しの良い台の上に放置していただけです。でも梅雨時期など湿気が多い時は勿体ないなと思っても心配なら捨ててしまう潔さも必要かと。
スティックの真ん中部分が乾いているかどうかはただ見ただけじゃわからないしそれで体調を崩してしまったら大変ですからね><
冷蔵庫に1日2日置いておいたら梅雨時期でも凌げるかも?時期が来たらまた濡らして試してみたいと思います!
また或いは、1/3とか半分とかしか濡れていないなら、その濡れたところで折ってしまって濡れてない部分をまた使うと安心かと思います。乾かした後も半分に折って中を見てみるとか◎
※一見硬そうですが実際折ってみたら案外簡単にシナモンスティックは折れる(砕ける)と判明しました!
ちなみに…
繰り返し使っているシナモンスティックで飲み物にどれだけシナモンの香りがつくのか?という疑問に関しましては、この手持ちのシナモンスティックがもう2年も前の賞味期限のものだからそもそもの芳香が弱く。それでも3回濡らして乾かしてもお湯に香りはちゃんと移ったし6回濡らしても乾いたらシナモンの香りは残っていたので、微力ではあるものの乾いている時にシナモンの香りがしていれば繰り返し使ってもニオイは移ると思います。
ただ水やお湯など無臭のものに使わないとニオイ移りが実際には感じられないほどだったので、今回はお湯以外はシナモンパウダーで追いシナモンして飲んでました。笑
濡れたシナモンスティックを削るのはやわらかくてちょっと難しそうですが、乾燥している状態ならおろし金でも結構細かくパウダーに出来るので、お好みでちょちょっと削って足してみても良いと思います。適量削ってパウダーシナモンを入れてから更にスティックシナモンを投入する、というダブル使いとか♪
シナモンスティックを削る方法はコチラであれこれ試してみておりますのでご参考に◎
>>シナモンスティックをパウダー状にする方法、試してみました!
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