漬け込み作業が終わった果実酒。あとは様子を見ながら美味しくなるのを待つばかり♪
なのですが。
果実酒ってどこに保管しておくのが良いの?傷むのが心配だからやっぱり冷蔵庫?
保存瓶は大きくて場所を取るからある程度熟成させて小さい容器に移し替えたくなった場合、保存容器って何が適してる?
今回は果実酒の保管場所と、他の容器に移し替えて保存する場合の保存容器についてご紹介します!
果実酒の保管場所に適しているのはどこ?
ホワイトリカーなどアルコール度数の高いお酒に漬け込んで作る果実酒は、冷蔵庫ではなく常温保存で大丈夫です。ただし紫外線が当たると劣化してしまうので直射日光が当らない場所が適しています。
冷蔵庫に保管した方が腐りにくそうな気がするかもしれませんが、冷蔵庫だと温度が低くて果実の旨味が溶け出しにくくなってしまいます。
レシピなどにはよく「冷暗所」や「できるだけ涼しいところ」などと書いてありますが、でも実際のところ昼夜の温度差がない場所とか風通しの良い冷暗所がない家も多いんじゃないかと思います。私の場合は実家の1戸建てなら床下収納とか風呂場とかあるんですが、今住んでいるマンションではシンク下も風呂場もどこもだいたい同じ気温で「風通しの良い」「冷暗所」なんて場所はぶっちゃけありません!
なんですが、我が家の果実酒は真夏の35度以上になる部屋に置いていても腐らずおいしく熟成してくれています^^勿論日光は当たらない場所です◎
人によっては、ダンボールに入れてリビングの隅っこに保管していたり、保存瓶に新聞紙や布をかぶせて暗くさせておいたり、ブラインド状の扉のクローゼットの中に置いていたり、押し入れを占拠していたり。実家では、片手に乗るくらいの小さなビンで作っていた梅酒は食器と一緒に食器棚に保管していました。
熟成具合を一定にする為にも温度変化はないに越したことはないのでしょうが、真夏の35度以上でも真冬の10度以下でも我が家の果実酒は問題なくおいしく出来ているので、そんな場所ないよ!と言って果実酒作りを諦める必要はないです!温度変化があっても日が当たらなければ大丈夫なのでぜひトライしてみてほしいです♪
果実酒を移し替える時の保存容器は何が良い?
完成した果実酒を保存容器が大きいから小さい容器に移し替えたいとか、ご近所さんなどへお裾分けしたいという人もいますよね。
出来上がった果実酒は小分けにして保存しておくことも出来ます。ただ、移し替える時に酸素に触れるというのもあって風味が落ちたり劣化が幾分早まることもあります。果実等の風味やアルコールが抜けないようにする為にも移し替える容器も出来るだけ密閉性の高い容器を使った方が良いです。勿論、容器の中はきれいに洗って熱湯・アルコール消毒もしておきましょう◎
じゃぁ実際にどんな容器が使えるのか?というのをちょっと見てみたいと思います。
ビン
果実酒を移し替えるのに一番適しているのはビン!と言って良いと思います!ビンは酸素を通さないし密閉性も高いです。茶色や緑色のビンは遮光効果もありますしね。
新しくビンを買わなくても、果実酒を漬ける時に使ったウォッカとかブランデーのビンとかワインの空き瓶とか、ジャム瓶みたいのでも使えます。手作りのラベルを貼ってずらりと並べておくのも楽しい♪透明なビンは中の状態も把握しやすいので管理のしやすさでも◎。
気を付けたいのは、ワインボトルで保管する時に天然コルクで栓をする場合。
天然コルクって酸素を通すし下手すると乾燥して崩れてしまう危険性もあるので、出来ればスクリューキャップのボトルを使うか新しく栓を用意することをおすすめします。
ボトル内の酸素を抜いてお酒の質を極力落とさないための道具、なんてものもあります。
ボトルストッパーとかワインストッパーとかで調べるとたくさんあるのでお好みのものを。
1つあれば何かと便利ですよ♪
ビンを新しく用意するなら密閉フタが付いているスウィングボトル(モレスカボトル)もオシャレですね↓
ホーローはガラスコーティングをしているのである意味ビンと言えるのかも?なのでホーロー容器でも果実酒の保管は出来そうですが、ただホーローだと中の状態が見えないのが不便ですよね。
ビンから溢れてしまった分を一時的にホーロー容器に入れておく、くらいなら良いのかなと思います。密閉できるフタのものもありますしね◎
ペットボトル
とても便利なペットボトル。ペットボトルは果実酒の保存容器として使えるのか?と言うと、使えるものもあります。
アルコールと相性の悪いプラスチックはありますが、ペットボトルはアルコールに対してはあまり影響を受けません。実際にペットボトル入りの焼酎や日本酒、ワインが売られていますよね。外国ではビールもペットボトル入りのものがあります。
なので作った果実酒をペットボトルに移して保存することは出来ます。
注意したいのは、においの強い飲料が入っていたペットボトルはそのにおいが果実酒に移ってしまうので避けた方が良いですね。せっかくの果実の香りが台無しになってしまいます><水とか炭酸水が入っていたペットボトルだと安心。
調べているとペットボトルに果実酒を入れるとアルコールで容器の成分が溶け出すから使わない方が良いという旨の記述を見かけました。wikipediaによるとペットボトルはアルコール濃度20%が限度とありますが、ですが参考文献もなくこの真偽は定かではありません。それじゃぁ実際にスーパーで売っているお酒はどうなるの?ウィスキーなんて40度とか平気でいってるけど?と個人的には思うのですが、気になる人は使わない方が良いでしょうし、そうでないならペットボトルに移し替えても良いと思います。
ただそれとは別問題で、ペットボトルは一度使用した後にきれいにするのが難しくて、また密閉性にも欠けます。つまり衛生面で考えるとペットボトルでの果実酒の保存は避けた方が無難かも、というのが私の考えです。口を付けずにコップに移すなどして飲み終えたペットボトルを使うか、出来る限り中をきれいに洗ってアルコール消毒をし、よく乾かしてから果実酒を入れると良いですね。
こういうボトルやロンググラスを洗える道具↓もありますね。
密閉性に関してですが、フタで密閉されていてもビンや缶よりペットボトルは酸素を通しやすい性質があります。ペットボトルの炭酸飲料を飲んでいて、しっかりフタを締めているのに段々炭酸が抜けていく経験は誰でもあると思います。目に見えないミクロのすき間を通り抜けて空気中の酸素がわずかにペットボトル内に入ってきてしまうんですね。
なので、わりとすぐに飲み干してしまうのならそう問題はないかもですが、果実酒を入れて長く置いておきたい場合は酸化による劣化の心配があるので、出来ればペットボトル以外の容器で保存することをおすすめします。
紙パック
ホワイトリカーや焼酎、日本酒など紙パックで売られているお酒もありますよね。その空き容器に果実酒を入れて保管することは可能?
可否で言えば、可能です。ただビンやペットボトルに比べると材質が弱いですし、紙パックも酸素を通すので使う場合はご注意を。あと個人的な意見では、キャップで栓は出来るけど注ぎ口が若干斜めだから不安定で移すのがちょっと大変そうだなと思います。
ちなみに実際に紙パックに果実酒を移して2年後に飲んだ人の感想は、おいしくなかった、だそうです^^;ので、紙パックは長期熟成には向いていなさそうです。
果実酒の保管場所は常温?冷蔵庫?移し替える容器に適しているのは何? まとめ
ということで、果実酒の保管場所と、果実酒を移し替える場合の保存容器についてご紹介しました。
果実酒は常温保管で問題ありません^^きちんと処理して漬ければ腐ることもなく、真夏の部屋でも真冬の部屋でもおいしく熟成してくれます。
果実や濁り、澱を取り除くのは別として、特に必要がないなら果実酒の容器の入れ替えは無理してすることはないと思います。
どうしても果実酒を別の容器に移し替えて保管したい場合は、酸素と光が品質劣化の大きな原因になるのでそれらを防げる保存容器としてはビン・ガラス製の入れ物が適していると思います。でもビン以外でも保管は出来るので、上記を参考にして合ったものを選んでもらえたらと思います。
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