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ひじきは体に悪い!?ひじきには有害な毒素、ヒ素があるって本当?

健康・美容
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こちら(海藻の1日の摂取量の目安は?簡単作り置きレシピも!)で藻活に一役買ってくれるとご紹介したひじき。でもひじきは体に毒だと聞いたこと、ありませんか!?

   

私は知人に、ひじきっていっぱい食べるとダメなんだって!と言われて「え!?」となったのですが、何やらひじきにはヒ素が含まれているら沢山食べると毒なんだよとのこと。

   

ヒ素って言ったら確かに毒性があって怖い物質というイメージがあるのですが、そんな危険なものを今まで知らずに食べていたの私!?

   

本当にひじきって身体に悪いのでしょうか?ひじきのヒ素の実態ってどんな??

   

今回はそんな気になるひじきの安全性について、農林水産省食品安全委員会の調査内容、記述を参考にご紹介したいと思います!

そもそもヒ素ってどういうもの?

ヒ素は自然環境中に広く存在する元素で、地下資源として地殻中に存在していまうす。自然現象、たとえば火山活動や鉱物の風化などによってヒ素は空中に放出されて土壌や水中に含まれます。

 

このため様々な食品には微量のヒ素が含まれていて、その土壌で育った野菜を食べたり井戸水を飲んだりすることで実は私たちはヒ素を摂取しながら暮らしているんですね。

 

海産物も同様に、海水に溶け込んだヒ素が藻類やプランクトンに取り込まれたり食物連鎖を通じて濃縮されるので、海産物には比較的高い濃度でヒ素が含まれています。

 

このヒ素ですが、ヒ素は炭素や酸素など他の元素と結合してヒ素化合物となって存在しているものもあります。

 

ヒ素単体
②ヒ素化合物のうち炭素を含むヒ素 →有機ヒ素
③ヒ素化合物のうち炭素を含まないヒ素 →無機ヒ素

 

この中で特に危険性が高いのが③の無機ヒ素とされています。国際がん研究機関(IARC)では無機ヒ素は「ヒトに対して発がん性がある」と評価しています。

 

②の有機ヒ素について、ヒトの体内に入った時にどのような影響があるのか現在のところよく分かっていないようで、欧州食品安全機関(EFSA)や米国食品医薬品局(FDA)は、一般的に有機ヒ素は無機ヒ素に比べるとその悪影響の程度は小さいと評価しています。

 

③の無機ヒ素は、

●短期間で大量に体内に摂取して急性中毒になった場合、発熱や下痢、嘔吐、腹痛などの症状があらわれ、全身性の麻痺で死に至ることがある

 

●長期間にわたって継続的にたくさん摂取した慢性中毒の場合は、神経障害や皮膚組織の変化、皮膚の色素沈着や皮膚ガン、肺ガン、腎臓ガンなどのガン発生の悪影響がある

 

というように死に至らしめる作用があったり発がん性があるなどとして健康に対するリスクが心配されていますが、日本では海産物に含まれる無機ヒ素の有毒性は低いとされています。

  

 

ヒ素と聞くと個人的にはヒ素混入による某事件を思い出して非常に危険な物質というイメージが浮かぶのですが、毒性があって規制されているのは亜ヒ酸と呼ばれるヒ素の酸化物です。

 

亜ヒ酸は除草剤、殺虫剤、殺鼠剤に使われていて、無味無臭で水に溶けやすいことから実際に毒殺に利用されてきた歴史もあり、今でもテレビドラマなどの毒殺手段として使われる毒薬であることもあります。某事件で使われたのもこの亜ヒ酸でした。

 

亜ヒ酸は毒性が強い一方で、昔から悪性腫瘍や皮膚病の漢方薬として使われてきたり水溶液は虫歯や白血病治療薬にも用いられていたりします。

 

この亜ヒ酸は人工的に生産されますが、天然の特定の鉱物からも少量産出することが出来ます。

ただひじきに含まれるヒ素とは別の種類ということになりますね。

 

[quads id=1]

ひじきが危険と言われる理由は?

そもそもひじきが有毒で危険だと言われることとなった、事の発端は2004年にイギリスの食品規格庁が勧告した内容によります。

 

どんな勧告内容だったかと言うと、ひじきは無機ヒ素を多く含むから食べないようにと言うもの。

 

ヒ素はすべての海藻類から検出されたのだが、その中でもひじきは特に発ガンリスクの指摘されている無機ヒ素が多く含有している結果が得られた。有機ヒ素よりも無機ヒ素の方が問題であり、ひじきを食べることで無機ヒ素を多く摂取することになるのであえてひじきを食べないように、と言う内容です。

 

無機ヒ素は先にご紹介した③の特に危険性が高いとされるヒ素ですね。

 

英国のこの勧告に対して日本の厚生労働省は次のように反応しました。

  • 日本人1人あたりの海藻摂取量は14.6g
  • その内1日あたりのひじきの摂取量は約0.9g
  • 体重50kgの人が毎日4.7g(1週間当たり33g)以上を継続的に摂取しない限り限度を超えることはない

 引用元:ヒジキ中のヒ素に関するQ&A

 

ここで1つ、知っておくべき文化があります。

 

▲業務用スーパーはやっぱりお得ですね!

 

私たち日本人はみんなきっと、当たり前のように昆布や海苔、わかめなどの海藻を日常的に食べていると思います。ですが、まず海藻を食べる食文化は日本や中国、韓国など僅かな国にしかありません

 

2010年にフランスの微生物学研究チームが発表した、海藻を消化出来る機能は日本人にしか備わっていないという論文があります。

でもこの研究実験では対象が日本人と北米人だけのようで、それだけで「日本人だけに」と断言するには確実性は薄いようです。

 

ただ、一部の日本人の腸の中に見受けられる、細菌が持っている海藻を分解する酵素は北米人には見付けられない、ということは事実みたいです。

 

日本人は海藻をよく食べますが、でも「韓国海苔」の存在を知っている人は多いですよね。

韓国海苔は韓国で親しまれて食べられている海苔の一種ですが、じゃぁ韓国海苔を食べている韓国人は韓国海苔を消化できていないの?って疑問に思いませんか?

 

 

生の海苔の、ポルフィラン多糖という物質で作られている細胞壁は通常の消化液では分解出来ないけれど、加熱加工すると誰でも消化出来る状態になるんだそうです。

 

なので加熱加工されて細胞壁が壊された海苔なら日本人じゃなくても消化出来るということ!

韓国海苔って焼いていますから、韓国人が韓国海苔を食べてもちゃんと消化出来ているということになるんですね。なるほど。

 

北米人にはなくて日本人にはあるとされる海藻を消化できる酵素は、日本人が昔から海藻を食べて来たことが理由だとのこと。

 
文献で確認出来るものでは日本では701年の時点で海藻を食べていたということが解っています。

記述が残っていないだけでそれ以前から海苔など海藻を食べていた可能性も充分にありますよね。

 

そんな昔からずっと海藻を食べてきた日本人なので消化酵素を生み出す腸内細菌を自然に体内に取り込むこととなったのではないかと考えられているようです。

 

これは海藻に限った話ではないですよね。日本人が欧米人のような食生活をしても体質が違うので日本人の身体には合わないという話は肉や油などでも言われていますよね。

 

日本人の海藻に対する独特の耐性同様のものが、他のどこかの国の人種でも見付かる可能性も有り得ますし、生活環境が違えば自ずと食文化も違ってくるのでそうなるのも必然のことではないかと思います。

 

 

ということなので、今回のこのひじきに対する英国食品規格庁の勧告は、イギリス人にとってはその通りであっても日本人の場合だとそこまで心配する必要はない、と日本では考えられています。

 

実際、日本人は昔からひじきを食べ続けてきていますが、常識的な量を食べる分にはそれで問題になったことはなくて、通常の食生活を通じてヒ素が体内に入ることで健康に悪影響が生じたことを明確に示す国内のデータは現在のところありません

 

勿論、そうは言っても安心出来ないという人もいるでしょうし発がんリスクを定量的に見積もるべきだとする研究者もいるようです。

 

ひじきは丼いっぱい食べるような食材ではないですしそんな大量のひじきを毎日のように食べている人も、ほぼいないのではと思います。もしそういう食べ方をしているならそれは改めた方が良さそうではありますね。

 

▲ひじきは水で戻すと8~10倍に膨らみます!

 

ひじきはカルシウムやカリウム、リン、鉄などを多く含んだ食材なので健康の為にと食べている人もいますよね。

私もちょこちょこ食べていますが、極端な過剰摂取にならなければ健康被害のリスクが上昇することはない、適量を食べる分には健康上問題はないとされています。

 

とは言え、食べる場合は出来るだけひじきの無機ヒ素を減らしたい!と思いますよね。

 

ひじきを調理する際には乾燥ひじきを使う人も多いと思います。

その時どんな風に戻していますか?

 

実は戻し方によってひじきの無機ヒ素量をより減らすことが出来るんです!

 

その気になる方法は!?

 

ちょっと長くなってしまったのでこちらで引き続きご紹介します^^
>>ひじきの戻し汁を使うのは良くない?ヒ素除去の有効な方法はコレ!

 

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