おかゆ、雑炊、おじや、リゾット。
どれもお米がやわらかくて味付けがちょっと違うだけのような…?
でもちゃんとそれぞれに違いがあるんです!
今回はそのそれぞれの違いを詳しくご紹介します♪
おかゆ、雑炊、おじや、リゾットとは
まずはじめに、ざっくりとした違いをご紹介します。
おかゆ
おかゆは、ごはんと同じ要領で、水の分量を多くしてやわらかく炊いたものです。
雑炊
雑炊は、炊いたごはんに出汁や具を入れて煮込んだものです。
おじや
雑炊とおじやは呼び方が違うだけで同じものです。
が、人によってはおじやの方が雑炊よりもよく煮込むので粘り気がある、鍋の残り汁を使って作るのはおじや、という人もいます。
基本的には雑炊とおじやは同じものとされます。
リゾット
リゾットは、生米を洗わずにオイルで炒めて鍋で炊いたもので、イタリア料理です。
洋風に仕立てた雑炊のことをリゾットと思っている人もいますが、全然別物です。
ではもう少し詳しくみていきたいと思います^^
おかゆとは
おかゆは、いわゆる一般的な白飯、ごはんの状態よりも多い水分で炊いて作ります。
水分量によってサラサラっとしていたりどろっとしていたりしますが、ごはんよりもやわらかく消化に良いので風邪など体調が悪い時にはおかゆを食べる、という人も多いですよね。
炊いたお米から作るおかゆを「入れ粥」と言うので、単純に「おかゆ」と言ったら基本的には生米から炊くものと考えて良いと思います。
おかゆにもいろいろとバリエーションがあって、七草を使った七草粥だったりサツマイモや山芋を入れた芋粥、お茶で炊く茶粥、などなどありますが、それを考えると単純に「おかゆ」と言ったら、多めの水で炊いた味付けをしていないシンプルな状態の白粥がおかゆだということと考えればOKなんだと思います^^
■関連記事>>七草粥が残ってしまった時は味変してたのしみましょう♪
おかゆは加える水の割合によって出来上がりの状態が変わるのでそれぞれに呼び方があります。
三分粥 …お米1:水15~20くらい
五分粥 …お米1:水10
七分粥 …お米1:水7
全粥 …お米1:水5
三分は水が多いのでサラサラっとした仕上がりで、五分、七分と水が少なくなっていって、全粥になるとどろっとした状態になります。
ちなみに「重湯」は、おかゆの上澄みの、糊状になった汁のことを言います。
重湯をおいしいと思う人は少ないと思いますが、流動食なので固形物が食べられない時や断食直後の食事などとして食べることが多いです。
▼おかゆには何を乗せるのがお好みですか?
雑炊とは
雑炊は、炊いたごはんに出汁や具を入れて煮込んだものです。
水を加えて増やしていたので昔は「増水」と書いていたようです。
今は鍋の〆として残り汁を使って作ることが多いですね。
おかゆは一般的には生米から作りますが、雑炊は炊いたお米から作ったり、水ではなく出汁やスープを使ったり、野菜や魚介類など具材を入れたりとおかゆと違う点がいろいろあります。
水炊き鍋の〆に鶏雑炊、カニ鍋の〆にカニ雑炊、キムチ鍋の〆にキムチ雑炊などなど大体どんな鍋料理でも作れてしまうのが雑炊の強み!?ではないでしょうか^^ 白飯って何にでも合いますよね♪
とは言えお鍋をしないと雑炊が作れないということでもないですから、半端な野菜とコンソメスープで炊いたごはんを煮込んだり、シンプルにネギと溶き卵で作る卵雑炊も、胃が疲れた時なんかに食べやすくて良いですね。
おじやとは
先にご紹介したように雑炊とおじやは同じものを指しますが、じゃぁ「おじや」という呼び名はどこから?と疑問に思いますよね。
おじやの由来として、
※女房言葉(にょうぼうことば)とは、室町時代に宮中に仕える女房たちが使った一種の隠語のようなもので、おじやの他にもおでんやおかず、おひやなど今でも使われているものがたくさんあります。
●スペイン語で「調理鍋」の意味の「Olla:オジャ」からきている
などがあります。
基本的に雑炊もおじやも同じものなのですが、地域や家庭によってはそれぞれ違うものを指す場合もあります。
●ご飯を一度洗ってぬめりを取ってつくったものが雑炊で、ぬめりは取らず粘り気がある状態のものがおじや
と、粘り加減で判断したり、
●ごはんに塩や汁気(煮汁などの水分)で味付けしたものが雑炊で、醤油や味噌で味付けしたものがおじや
と、味付けの違いで判断することもあります。
もしかしたらお住まいの地域や家庭での特別ルールみたいなのも、あるかもしれませんね^^
とは言えいずれにせよ雑炊とおじやが違うものだという明確な基準はなくて、雑炊=おじやが一般的となっています。
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リゾットとは
リゾットは、そもそもがジャンル違いでイタリアのお米料理です。
リゾットはお米を洗わず生米から作る料理で、生米をオリーブオイルやバターで炒めてスープを加えて煮込んで作ります。見た目は雑炊みたいにやわらかそうですが芯を残したアルデンテで仕上げるのが基本の作り方。
おかゆ、雑炊、おじやは油は使いませんが、リゾットは油を使う点が大きく違いますね。
日本とイタリアのお米はその品種も違うので素材の味わいもまた違ってきます。イタリアのお米ってこういう↓細長くて調味料の吸収力に優れています。
芯を残したお米の食感に慣れていない日本人は多いと思うので、もしかしたら結構しっかりとしたお店じゃないと基本に忠実なリゾットって提供されていないのかも?なんて思ったりもします。
残念ながら私は本場のリゾットを食べたことはないのですが、食べたことがある人だと日本で食べるそれと比べると何か違う!と感じることもあるかもしれませんね。
おかゆ、雑炊、おじや、リゾットの違いは? まとめ
と、言うことで。
・おかゆはお米を多めの水で炊いたプレーンな状態のもの
・雑炊=おじやで、炊いたお米に出汁スープや具材を加えて煮込んだもの
・リゾットはイタリア料理で生米を油で炒めてスープで煮込んだもの
という感じでまとめとさせていただきます^^♪
■それぞれの作り方が知りたい方はこちら
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