酸っぱいぶどうを甘くする方法

秋の味覚のひとつ、ぶどう。
贈りものでたくさんいただいたり、お値打ち価格につられてたくさん買ってしまった、なんて人もいるかもしれませんね。
買ったぶどう全部が満足のいくおいしさだったら満足満足♪ですが、必ずしもそうとも限らないことも。
思ってたより熟してなくて酸っぱかった…好みの味じゃなかった…
そんなぶどうをおいしく食べる方法をご紹介します^^
すっぱいぶどうを甘くする方法はある?
よく、果実は追熟させれば甘くなると言われます。
が、しかし。
ぶどうは追熟しません!
ぶどうが糖度を増すためには葉っぱの光合成が必要ですが、収穫して樹からもいでしまったら光合成しても実と離れてしまっているので甘くはなりませんよね。
ぶどうは収穫後が一番甘い状態にあります。
しっかりと樹で熟させた状態の「完熟」ぶどうを収穫しないとその葡萄の一番甘い状態を食べることは出来ません。
完熟したぶどうを収穫して新鮮な内にすぐにいただく、これがぶどうを一番おいしく食べる方法です。
なのでもしも買ってきたぶどうが甘みが足りなかったり酸っぱかったりした場合、残念ながらそこからどれだけ置いても甘みが増すことはありません。ただ、酸味がある品種のぶどうなら時間をおくことで酸味はまろやかになります。
酸は腐敗防止の作用があって、甘いぶどうに比べて酸っぱいぶどうの方が日持ちがするので幾分か長く置いておいても大丈夫です。なので酸味をいくらか和らげられれば良いという場合は、暫く置いておけば酸味が薄れて食べやすくなります。
でも酸味をなくすだけじゃなくて甘くしたい、という場合もありますよね。
収穫してしまったぶどうを甘くする場合は干しぶどうにすれば甘くすることが可能です。
水分を飛ばして甘みを凝縮させるわけですね。
ただしこの場合はぶどうのみずみずしさはなくなってしまいます。
関連記事 >>ぶどうの選び方、おいしい食べ方と保存方法
すっぱいぶどうを甘くする方法
ということで、すっぱいぶどうは干しぶどうにすることで甘くすることが出来ます。
ではその干しぶどうの作り方ですが、天日干しで作る方法とオーブンで作る方法とがあります。
天日干しの場合は、~2週間ほど風通しの良いところに広げて日光に当てて乾燥させます。
ただ天日干しの場合はどうしても天気に左右されがちなので、オーブンを使った方が確実です。

1、ボウルにぶどうが漬かるくらいの水を入れたら塩少々を加えて、房のままぶどうを洗います
塩を使うことで皮についた汚れを取ります。
2、洗ったらばらして、布巾で一粒ずつ水気を拭き取ります
3、オーブンの天板にクッキングシートを敷いて、重ならないようにぶどうを並べます
クッキングシートを敷かないとぶどうから出た糖分が焦げて天板にくっついてしまいます。
4、まず100度のオーブンで90分焼いて、全体を混ぜ合わせて再度、100度で90分焼きます
つまり全部で180分焼いていきます。
焼きムラが出来ないように途中で全体をかき混ぜたり天板を前後逆に入れたりして、全体が均一に乾燥するように調整しましょう。
5、好みの具合に仕上がったらクッキングシートのまま網などの上に乗せて冷まして、ビンやタッパー、保存袋などに入れて冷暗所で保存しましょう
▼焼き菓子はケーキクーラーなど網の上に置いて冷ますことで底の蒸れを防ぐことができます♪
焦げないように注意しながら、ゆっくりと乾燥させていきましょう。
90分経っていなくても気になったらその時にかき混ぜたり位置をズラしたりして全然問題ないです。焦げないようにちょこちょこ様子を見てあげてください。
時間いっぱい経たなくても、好みの具合に焼けたならそこで止めてOK。
逆に、時間いっぱい焼いたけどまだ柔らかいなという場合は更に加熱して好みの具合に仕上げていきましょう。
延長する場合は、長時間だとその間に焦げてしまうかもしれないので短めの20~30分くらい単位を数回、様子を見ながら加熱していくとやりすぎを防げます。
目安としてですが、シワが少ない状態はまだ乾燥が不十分です。逆に実が硬くなっていたら乾燥しすぎです。
乾燥させすぎてしまったものはお湯や洋酒に漬けるなどするとやわらかく戻せます。
ラム酒に漬けてラムレーズンにしてお菓子作りに活用しても良いですね^^
ただし、干しぶどうにするにはぶどうの向き不向きがあります。
干しぶどうにしやすいのは粒が小さく種のない品種で、たとえばデラウェアです。
また全体の粒の大きさが揃っている方が均一に乾燥させやすいです。
逆に干しぶどうにしにくいのは、種があったり粒が大きいもの、巨峰やマスカットなどです。実が大きいので水分がうまく抜けきらず、乾燥が不十分になってカビてしまう可能性があります。
そういう品種のぶどうの場合は、干しぶどうにするのではなく加工してしまった方が簡単で確実です。
すっぱいぶどうの加工方法
ぶどうの加工で簡単なのは、ぶどうジャムです。
ぶどうに限らず果物はジャムにするのが一番簡単な加工方法だと個人的には思っています^^
●材料 (作りやすい分量)
好みのぶどう 1kg
砂糖 500g
レモン汁 大さじ2
●作り方
1、ぶどうを洗ったら皮ごと半分に切って種を取り、皮と実に分けます
ボウルや鍋の上で作業して果汁も使いましょう。
2、鍋に皮と果汁を入れたら中火にかけて、途中アクを取りながら15~20分間かきまぜつつ煮ます
3、実と砂糖、レモン汁を加えて更に10~15分間煮ます
4、熱いうちに清潔な保存瓶にジャムを入れて、ふたを閉めて瓶を逆さまにして冷まします
小粒のぶどうを使う場合は煮る時間は短めにして大丈夫です。
種ありの葡萄で作る場合、種は最初に取り除くか、加熱途中の実が柔らかくなった段階でザルなどに漉して取り除きます。
漉すと洗い物が増えるので、準備はちょっと手間ですが私は先に取り除いてから作っています。お好みで◎
保存は室温で2か月くらいはもちます。一度開封したら冷蔵庫で保存して、1か月を目処に使い切りましょう。
冷めたものを冷凍保存容器に入れれば冷凍庫での保存も可能です。
たくさん作ったときは冷凍すると便利ですし1年中食べられます♪
ジャムなのでパンやヨーグルト、クラッカーなど何にでも付けて食べられますが、3倍の炭酸水や水で伸ばしてぶどうジュースとしても飲んでも◎
普段からスムージーを作っているならそこに加えても良いですね。

ぶどうの白ワインゼリー
●材料
ぶどう 好みの量 洗って皮をむいておきます
ゼラチン(粉でも板でも) 5g
水 150ml
砂糖 50g
白ワイン 60ml
レモン汁 小さじ1
●作り方
1、ゼラチンを冷水に漬けてふやかします
2、鍋に水と砂糖を入れて中火にかけ、かき混ぜながら砂糖を溶かします
3、溶けたら火を止めてゼラチンを入れ混ぜ溶かします
4、熱いうちに白ワイン、レモン汁を加え、氷水を入れた別のボウルの上に重ねてしっかりと冷やします
たまにかき混ぜつつ、氷水がぬるくなったら氷を取り替えながらとろりと固まってくるまで冷やします。
5、ぶどうを入れておいた容器に流し入れて、冷蔵庫で2時間以上冷やして完成
ワインを使ったちょっと大人なゼリーです。使うワインは安いものでOK。辛口のものだとワイン感が強く出るので甘めのものの方が個人的には好みです。
市販のゼリーの素があるならそこに皮を向いた葡萄を入れればあっという間にぶどうゼリーの出来上がりですね♪
▼ぶどうのゼリー型で作るぶどうゼリー!
●材料
好みのぶどう 1房
オリーブオイル 大さじ2
赤ワイン 大さじ2
コンソメスープ 1/2カップ
バルサミコ酢 大さじ3
●作り方
1、ぶどうは洗って水気を拭き、皮はつけたままで枝ごと1粒ずつ、はさみで切り分けます
枝をつけたままにすることで加熱しても皮がはがれずきれいに仕上がります。
2、鍋にオリーブオイルを入れたら強火で熱し、ぶどうを炒めます
3、3分ほどしたら赤ワイン、コンソメスープ、バルサミコ酢を順番に加えて中火で10分間ほど、ソースにとろみがつくまで煮たら完成です
甘酸っぱいぶどうのソースは実はお肉料理にとっても合います。
鶏肉でも牛肉でも好きなお肉を焼いてかけて、ぜひ試してみてください♪

すっぱいぶどうの食べ方 まとめ
ぶどうは追熟しませんが、すっぱいぶどうは干しぶどうにすれば甘いぶどうにして食べることが出来ます。
加工するなら簡単なのはジャム。
冷凍保存も出来るのでたくさん作っても安心ですね。
すっぱいぶどうは生の状態よりも砂糖を加えたり加熱すれば食べやすくなります。
いろいろ工夫して最後までおいしくいただきましょう^^
ありがとうございます。
甘いブドウの絨毯。
作りに疲れていました
少し,ほっとしました。
ありがとうございます。
土から無添加のブドウ。ピュアなピュアなブドウ。いつでも言ってください。
甘いブドウ。
ともみさん コメントありがとうございます^^
ともみさんはブドウの作り手さんでいらっしゃるのかなとお見受けいたします。
様々な消費者のわがままニーズを取り入れようとするとともみさんの目指すところとの乖離なども生じて悩まれることも多々あるのだろうと思います。
私もわがまま勝手なイチ消費者ですが、忘れがちな感謝の気持ちをちゃんと持って味わえるようにしないといけないなと反省いたしました。
ともみさんの作られるものを好きと言ってくれるファンがこれからも増えていきますように‥*