健康・美容

抹茶が腸内環境の改善に効果あり!?緑茶じゃなくて抹茶の理由は?

日経Health で見かけた「抹茶ヨーグルト」の見出し。

 

ヨーグルトに抹茶を入れて食べればより腸が健康に!ということなのですが、言わずもがなポイントは「抹茶」ですよね。

健康番組で、緑茶を飲んでいる人は健康、というようなことを聞いた記憶はあるのですが、抹茶で健康や美容云々というのはあまり聞いたことがなく。

 

でも抹茶や他の緑茶は元々は同じお茶っ葉なんだから抹茶も健康に効果があるのは必然!?

 

粉末状の緑茶には、抹茶以外にも煎茶とか単純に緑茶、と書いてあるものとなどいくつかありますよね。でもその中でも「抹茶」である理由って何なのでしょうか?

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抹茶は腸内の善玉菌を増やしてくれる?

日経Health によりますと、抹茶の成分であるポリフェノールの一種、カテキンを摂ることで腸内フローラ(腸内細菌叢)が変化し腸内環境が良くなることがわかったんだそうです。

 

抹茶飲料(抹茶3g)を1日2杯2週間飲んだところ、フソバクテリウムという菌の減少とコプロコッカスという菌の増加が研究により確認できたとのこと。

 

非常~に耳慣れない単語が出てきましたね^^;

 

フソバクテリウム

下痢気味の人や大腸がんの人に多く存在する悪玉菌の代表格。

歯周病やレミエール症候群、局所的な皮膚潰瘍等の人間の病気に関わっている。古い文献では、ヒトの中咽頭の常在菌とされているが、現在は常に病原菌として扱われている。引用元:wikipedai

コプロコッカス

腸内細菌のひとつであるコプロコッカス属は、消化や吸収をサポートしたり、免疫機能に関わる働きをする善玉菌とみられている。引用元:保健指導リソースガイド

…ということは、フソバクテリウムは体内にあると良くないもので逆にコプロコッカスはあると良いもの、ということですね。1日に抹茶3g×2杯を2週間摂取し続けたら良くない菌が減って良い菌が増えたと。

 

腸内細菌がつくる酪酸というものは、免疫の暴走を抑えたり炎症を抑える働きを持つ制御性T細胞(Treg)という免疫細胞を増やしてくれます。人間の免疫細胞の6~7割は腸にあると言われますから、

 

抹茶の摂取によりコプロコッカスなどの酪酸が増えて善玉菌が増える

→ 腸内環境が整う

→ それに伴って免疫力も高まる

 

この効能を持つ抹茶を、腸内環境のバランスを調えて便通を改善したり免疫力の維持に効果があるヨーグルトに混ぜて一緒に食べれば相乗効果でより腸を健康に出来るよ!という食べ方が「抹茶ヨーグルト」である訳ですね^^

 

>>「抹茶ヨーグルト」って何?という方はこちら。

 

個人的に「酪酸」という言葉を目にすることが最近増えているのですが、この「酪酸産生菌」は今、世界の研究者の注目の対象になっているみたいです。

どうして「抹茶」?他の緑茶はダメ?

でも「カテキン」って言ったら、何も抹茶に限らず煎茶とか玉露とか他のお茶にも含まれる成分ですよね。その中で「抹茶」である理由は何なのでしょう?

 

お茶って、元の茶葉は同じだけど製法が変わると味わいも変わるのでそれぞれ別商品として分類されていますよね。分かりやすいようにお茶の系図をお借りしてきました。(参照元:モンテール

 

上の図に「煎茶:日本で生産されるお茶の75%は煎茶」とあるように、日本で緑茶と言ったら煎茶が浮かぶ人は多いのでは?と思います。玉露は高級なお茶!というのも。^^

 

そんなポピュラーな煎茶と抹茶の成分を見比べてみますと、

 

煎茶1杯100mlの成分量

茶カテキン 70mg

カフェイン 20mg

テアニン  2~20mg

ルテイン  0

食物繊維  0

抹茶1杯70ml、抹茶1.5g当たりの成分量

茶カテキン 150mg

カフェイン 48mg

テアニン  20~40mg

ルテイン  1mg

食物繊維  0.6mg

データ:ネスレ日本調べ

 

どの成分も煎茶より抹茶の方が断然多いですね!

 

実際に煎茶も抹茶も同じ茶葉から作られますが、煎茶は日光をたくさん当てて育てるので渋み成分のカテキンが多く生成されます。でもこれをお湯で抽出すると摂れるのは茶葉のエキスであって、カテキンやルテインは抽出しきれずに茶殻に残ったままになります。

 

これが抹茶だと、抹茶は茎や茶脈を取り除いたら茶葉をまるごと粉末状にして飲むので摂れるカテキンやテアニンの量は煎茶よりも格段に多くなるという訳です。

 

抹茶じゃなくて煎茶の粉末をヨーグルトにかけても成分的に見れば得られる効果は同じなのかな?とも思いますが、より効果を得たいなら成分量の多い抹茶の方が良いよ、ということですね^^

 

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抹茶の健康効果は他にもいろいろ

抹茶に含まれるカテキン以外の成分にも、私たちの健康に効果のあるものがあります。

 

  • カフェイン…腸内で水を吸収して腸の動きを高める
  • テアニン…高ストレス作用が期待される
  • ルテイン…抗酸化作用がある

 

抹茶の摂取で腸内環境が良くなるのも、カテキン単体によるものだけではなくこれらの成分が総合的に作用している可能性も高いみたいです◎

 

カテキン以外の成分効果についてもう少しご紹介しますと、

 

感染リスクの軽減

茶カテキン378mgを含むサプリメントを毎日摂取したところ、150日後までのインフルエンザ感染率が低下。

カテキン(ポリフェノール)が抗ウィルス活性を示したと考えられているそうです。

 

テアニンのストレス耐性効果

人間ではなくマウスでの実験結果ではあるようですが、抹茶、煎茶、低カフェイン抹茶、水を2週間与えたあとに急性ストレスを与えたところ、抹茶が最もストレス耐性(探索行動の増加)が高かったとのこと。

カフェインとテアニンがバランスよく効果を示したと考えられるようです。

 

ルテインで視覚機能の改善

私は近視でして、目に良いサプリメントについて調べていた時にルテインという成分を知りました。

抹茶にもルテインが含まれていて、ルテインの活性酸素による網膜の編成を抑制する作用が期待されているんだそうです。

 

また米国の研究では、抹茶と高脂肪食とを合わせてマウスに摂取させることで体重の減少や腸内の炎症が抑えられたという報告もあるようです。

 

日本だけじゃなく海外にもmatchaは広まっていますから、これからもっと色んな効果がわかってくるかもしれませんね!

 

▼お茶と言えばやっぱり、なんだかんだトップクラスな京都の宇治抹茶は間違いなしですね♪

 

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mocoのプロフィール

富山県出身、社会人をしながら現在は東京で夫婦2人暮らしをしている30代です^^

美味しいものを美味しく味わうために。
食材や食にまつわることを中心にご紹介しています。

幼少期からのアトピー持ちで高校生からの貧血ボーダーライン。なので食品添加物など何かと気にしながら生活しています。

30代になり肌の健康や体力の衰えなども感じ始める今日この頃…
ちょっとでも面倒臭いと長続きしない質なので、簡単に取り入れられることを探しながら試しています♪

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